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もう病棟には行けない人へ
「今すぐに仕事を辞めたい!」
「即日退職するにはどうしたらいいんだろう?」
とお悩みの看護師さんもいるかもしれません。
私も新卒で就職した病院を4ヶ月で退職しましたが、
退職を決めてからは体調や精神面の不調でどうしても出勤できず、最短で退職できる日まで有給休暇を使わせてもらいました。
しかし、退職時期などのルールを知らなかったため、色々と苦労した上、職場にも迷惑をかけてしまいました。
退職を決めているなら、できれば和解した上でスムーズに退職したいところですよね。
そこで、この記事では私の経験を元に、看護師が今すぐ辞めたいときの対処法を解説します。
看護師がすぐに辞めてしまう理由
私のように、何らかの理由があり、就職してすぐに退職する看護師もいます。
この記事を読んでくださっている方の中には、他の看護師がどんな理由で退職しているか気になるという方もいらっしゃるでしょう。
そこで、ここでは看護師が入職後すぐに辞める理由を紹介します。
人間関係
看護師がすぐに辞めてしまう理由の一つは人間関係です。
看護師は、同じ職種だけでなく医師や薬剤師など他職種での業務を行うため、どうしても合う人合わない人がいることでしょう。
また、忙しい業務をこなしていると、精神的に余裕がなくなり、他のスタッフにきつく当たってしまうこともあるかもしれません。
さらに、女性が多く年功序列の世界であるため、看護師経験が長い「お局」的な先輩が病棟を仕切っていて、気に入られないときつく当たられる…
というのもよく聞く話ですよね。
看護師経験が浅い時期はただでさえ仕事に慣れておらず、分からないことが多いため、忙しい先輩の手を煩わせ、怒られてしまうこともあるかもしれません。
そのような様々な理由によって人間関係がこじれ、仕事にも支障を来して「辞めたい」と感じることもあるでしょう。
入職前のイメージとの違い
実際の業務が入職前のイメージと違う場合にも、すぐ辞めたいと思う原因になるようです。
一般的に、入職前の病院見学や説明会では、病院の良いところやメリットなどばかりを見聞きするでしょう。
これは病院側がより多くの看護師に入職してほしいと考えるためで、医療業界に限った話ではありません。
病院側は、良い面を多く見てもらおうとし、大変なことや悪い面はあえて出さないようにしているかもしれません。
そのため、病院の良い面ばかりをイメージしていざ勤務を始めると、
「聞いていた話と違う」
「こんなに大変だとは思わなかった」
と感じることもあるのでしょう。
労働環境
労働環境も看護師がすぐ辞めたいと考える要因になり得ます。
特に急性期病院は忙しくイレギュラーな業務も多い傾向があります。
そのため、多忙な毎日に疲弊してしまったり、残業ばかりでプライベートの時間が取れなかったりすることで仕事を辞めたくなってしまうこともあるでしょう。
私も新卒で就職した急性期病院のあまりの忙しさや残業の多さで心身ともに参ってしまい、退職を決意しました。
家庭の事情
家庭の事情によって看護師がすぐ辞めるケースもあります。
旦那さんの転勤やお子さんの療養など理由は様々でしょう。
私の勤めていた病棟では、小さなお子さんがいて時短勤務をしていた先輩が数人いました。
しかし、忙しい病棟だったためその先輩達も毎日残業をしており、結局病棟を出られるのは通常の定時くらいの時間でした。
こうなると、保育料にも延長料金が発生するだけでなく、長時間預けられるお子さんもかわいそうですよね。
家庭を持つ看護師にとっては、仕事を続けられるかどうかは職場の労働環境が大きく関わってくるでしょう。
看護師がすぐに辞めるデメリット
今すぐにでも仕事を辞めたいけど、その後どんなデメリットがあるか気になるという方もいらっしゃるでしょう。
ここでは看護師が即日退職するとどんなデメリットがあるのか解説します。
強く引き止められる
看護師が入職してすぐに辞めたいと申し出た場合には、強く引き止められることがあります。
看護業界は人手不足である一方、配置の関係である程度の人材を確保する必要があるため、急な人員減少はかなりの痛手になります。
また、特に一年目など経験の浅い看護師が辞めようとする場合には、これまで指導・教育したことが水の泡になってしまうため、本人にも病院にとってもマイナスになると捉えることでしょう。
そのため、入職してすぐに辞めると申し出ると多くの場合引き止められる可能性があります。
私も看護師一年目で退職を申し出たところ、主任、師長、看護部長と面談をし、強く引き止められました。
心身に不調を来していたため最終的には納得してもらえたものの、やむを得ない事情があっても強く引き止められてしまうこともあるのだと学びました。
その後の転職に影響することがある
看護師がすぐに辞めてしまうと、その後の転職に影響することも考えられます。
特に経験の浅い看護師がすぐに辞めたとなると、
「またすぐに辞めてしまうのではないか」
と捉えられる可能性があります。
そのため、転職活動の際には辞めた理由を深く聞かれることもあるでしょう。
不安や後悔が残ることがある
すぐに退職した場合には、不安や後悔が残ることも考えられます。
どうしても辞めたい理由があり、もう勤務はできないと考えて退職しても、
「もう少し頑張ってみれば良かったかな」
「こんなに早く辞めてしまってどうしよう」
と感じることもあるかもしれません。
今すぐ辞めたいと思っても、一度冷静になり、先のことをじっくり考えることが重要です。
看護師が今すぐ辞めたいときの対処法
何らかの理由によって今すぐ辞めたいと思っても、職場への迷惑やご自身のキャリアなどを踏まえ、できれば即日退職せずに留まれると良いでしょう。
しかし、すぐにでも辞めたいと感じているのに勤務するのも辛いところですよね。
そこで、ここでは今すぐ辞めたいと思うときの対処法を紹介します。
同じような経験をした人の意見を聞く
今すぐ辞めたいという場合には、周りで同じような経験をした人に相談してみると良いでしょう。
周りにそのような人がいない場合には、ネットで検索してみるのも一つの手段です。
実際にすぐに辞めてみてどうだったか、
後悔はなかったか、
どのように対処したのか
など聞いてみると良いでしょう。
その意見を元に、自分だったらどう感じるか、今後どうしたいのか改めて考え直してみましょう。
思い切りリフレッシュする
思い切りリフレッシュすることも効果的です。
今すぐ辞めたいと考えている場合には、仕事の日だけでなく、休日も仕事のことばかり考えてしまうでしょう。
こうなるとストレスが溜まり、ポジティブに物事を考えることが難しくなります。
そのため、一度仕事のことを頭から出し、ドライブや温泉、カラオケなど、気分が明るくなることをしてみると良いでしょう。
私は遊園地にジェットコースターに乗りに行ったり、岩盤浴に行ったりしてリフレッシュを図っていましたよ。
休職を検討する
「できればすぐにでも辞めたいけど、今後のキャリアも心配…」
という場合には、休職を検討するのも一つの手段です。
即日退職するよりも、休職して体を休め、気持ちを入れ替えて仕事に復帰できる方が良いでしょう。
しかし、休職することで同期とスキルの差がついたり、復帰したときに気まずくなったりする可能性もあるため注意が必要です。
また、休職制度の有無や休職期間中の給与の有無などは病院によって大きく異なります。
休職を検討する場合には、まずは職場の就業規則を確認してみましょう。
異動できないか相談する
異動できないか相談してみることも一つの方法です。
どうしても辞めたいと思っていても、業務内容や人間関係が変わることで働きやすくなることもあるかもしれません。
しかし、入職してすぐの異動は周りのスタッフに不信感を抱かせる可能性があります。
また、各病棟でも人員の調整をしなければならなくなるため、必ずしも異動できるとは限りません。
そのため、退職を回避するためには異動しかないと思っても、よく考えた上で相談するようにしましょう。
看護師は即日退職できる?
色々対策を講じてみたものの、
「体調やメンタルの不調でもう勤務することができない…」
という方もいらっしゃるかもしれません。
民法第627条では、
「雇用期間の定めがない場合、2週間前に申請することで退職が可能」
とあります。
また、民法第628条には、
「やむを得ない事情がある場合には、直ちに契約を解除できる」
とあります。
そのため、通常は退職の申請をしてから最低2週間は勤務しなければならず、
やむを得ない事情がある場合のみ即日退職が認められます。
しかし、病院によっては、退職希望日の3ヶ月前に申請するよう規定するところもあります。
私の場合には、退職を申し出てから2週間で退職できましたが、その間出勤することができなかったため、有給休暇を使わせてもらいました。
退職できる時期や有給を消化して退職できるかはあくまでも勤務先によって異なります。
そのため、退職を決めたら余裕を持って就業規則を確認するようにしましょう。
看護師が即日退職したいときの最終手段
さまざまな理由によりどうしても即日退職したいという場合には、最終手段として退職代行サービスを利用する方法があります。
ここでは、退職代行サービスの特徴と看護師が退職代行サービスを利用するデメリットについて解説します。
退職代行サービスとは
退職代行サービスは、
「退職希望日の3ヶ月以上前に退職を申告しなければならない」
など勤務先独自のルールに関係なく、法律に基づき退職までのサポートをしてくれるサービスです。
利用者に代わり、勤務先に退職の意向を伝えるところから退職までの手続きを行ってくれます。
さらに、未払いの残業代や未消化の有給休暇の申請も行ってくれます。
利用者は誰にも会わずに即日退職できるため、「もうどうしても職場に行けない」という場合には心強いサービスであるといえます。
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看護師が退職代行サービスを利用するデメリット
看護師が退職代行サービスを利用するデメリットは、勤務先に迷惑をかけてしまうことです。
勤務先の病院は急いで人員を確保しなければならないため、求人をかけたり、1から新人を教育したりと、多くのマンパワーを要するでしょう。
短い期間だったとしても、お世話になった勤務先に迷惑をかけないよう、できるだけ就業規則を守って退職することをおすすめします。
また、退職代行サービスを利用する上では料金もかかります。
相場は2万円〜5万円程度と、決して安価ではありません。
退職代行サービスを利用して即日退職を希望する場合には、デメリットも鑑みてよく考えるようにしましょう。
関連
看護師が円満退職するための方法はこちらの記事で解説しているため、参考にしてください。
【まとめ】退職を希望する場合には余裕を持って行動することが大切
看護師は「今すぐ辞めたい」と思っても辞められないこともあります。
また、突発的に辞めてしまうとその後の転職が不利になったり後悔したりすることもあります。
そのため、誰かに相談したり休日に思い切りリフレッシュしたりして退職を留まれないか工夫してみましょう。
しかし、仕事が原因で心身ともに不調を来している場合など、どうしても早く辞めたいという方もいるかもしれません。
退職を決めている場合には、できれば勤務先に3ヶ月前には退職の意向を伝えるようにしましょう。
やむを得ない事情で今すぐに辞めたいという場合には、勤務先に最短期日で退職させてもらえないか相談してみましょう。
やむを得ない事情があるにも関わらずどうしても辞めさせてもらいないという場合や、強く引き止められている場合には、退職代行サービスに相談してみるのも一つの手段です。
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