「看護師一年目で辞めるなんて甘えかな…」
そんな風に悩んでいる方もいるかもしれません。
しかし、実際に看護師一年目で転職し、それから8年経った私は
「そんなことはない」
と思っています。
この記事では、看護師一年目で転職するのは甘えではないという理由と、私の体験談を紹介します。
看護師一年目で転職するのは甘えではない理由
「看護師一年目で転職するのは甘えではない」
その理由は、たまたま最初に就職した職場が合わなかっただけなのに、それが精神的な未熟さが原因とは言えないからです。
世の中にはたくさんの病院があり、その中には、あなたに合う職場も合わない職場もあるでしょう。
同期の中には人間関係や職場環境に恵まれて楽しそうに働く子がいる一方、
「どうして私はこんなに辛いんだろう。」
「私がダメな人間だからだ…。」
と考えてしまう人もいるかもしれません。
しかし、よく考えてみてください。
病院には急性期や回復期、慢性期と異なる形態があり、それぞれ看護師の役割も違います。
しかし、どれが優れていてどれが劣っているということはないですよね。
どの病院も患者さんが病気の治療を受けリハビリを通して日常生活に戻ることを目指したり、
自宅で過ごすことが困難なため医療処置を受けながら慢性期に入院したりと、
重要な役割があります。
当然それぞれの病院で看護師の役割も異なりますが、向き不向きがあるのは仕方のないことです。
おそらく多くの新人看護師は急性期に就職することと思いますが、
じっくり1人の患者さんと向き合いたいという人や、
忙しくバタバタと働くのが合っていないという人は、
急性期での働き方が合わず、辛い、辞めたいと感じることもあるでしょう。
最初に就職した病院が合わないと分かったのなら、自分に合う病院を探せば良いだけです。
自分を責めず、たまたま合わなかっただけなんだと切り替え、今後のことについて前向きに考えていきましょう。
看護師一年目で辞めた私の体験談
ここでは、私が看護師一年目で辞め、急性期から慢性期に転職した体験談と、病院勤務を辞めて完全在宅で働くようになった体験談を紹介します。
4ヶ月で辞めてホワイト病院に転職
私は、最初に就職した急性期病院を4ヶ月で辞めました。
私が看護師1年目で退職するまでのお話はこちらの記事で詳しく紹介しています。
4ヶ月でもかなり早い方だと思いますが、実際には働き方が合わず辛すぎてもっと早くに辞めたかったくらいです。
当時は周りから
「早すぎる」
「最低でも一年は我慢しないと」
「今辞めても雇ってくれるとこないよ」
と言われました。
しかし、どうしても辞めたい…というより、このまま我慢して働いていたら自分が壊れてしまうと思い、転職が不利になることを承知で退職しました。
一応ハローワークには行ったものの働きたいと思える職場はなく、複数の転職サイトを掛け持ちしてなんとかホワイト病院に転職することができました。
結果的に転職先は凄く自分に合っていて、人間関係も良く、残業もほとんどなかったためプライベートも充実できるようになりました。
転職前はかなり悩んでいたものの、実際に行動してしまえばすんなり解決してしまい、
「悩んでる時間がもったいなかったな」
と感じています。
病院勤務を辞めてフリーランスに
ホワイト病院で3年間勤務した後、家庭の事情で病院勤務をすることがキツくなってしまい、フリーランスに転向することにしました。
とはいえ、看護師以外にスキルもないし、特別な資格もない。
パソコンも、電子カルテの操作や学生時代のレポート以外でほとんど触れたこともない。
そんな状況でしたが、その少ない経験と看護師の資格を活かしてできる最高の仕事があったのです。
その仕事は「看護師ライター」。
未経験者がライターで最初からたくさん稼ぐのは難しいとのことでしたが、
私は運良く初月から20万円ほど稼げ、その3ヶ月後には病棟勤務時代の収入を超えることができたのです。
病院での仕事を辞めても、看護師の資格があるととても有利だなと感じています。
看護師ライターについてはこちらの記事で詳しく解説しているので、気になる方はチェックしてみてください。
看護師一年目で辞めても全く問題なし
私の経験からも、看護師一年目で辞めても全く問題ないと言えます。
私は看護師一年目で辞め、4ヶ月で転職し、その後働き方を変えて8年経過しましたが、これまで仕事に困ることはありませんでした。
ビクビクしていた初めての転職活動でも、5か所の病院を受けましたが、結果的に全て受かってしまい、お断りするのが大変だったくらいです。
そのため、周りの人の意見は間に受け過ぎない方が良いなと思っています。
おそらくその人達は、辞めたかったけど辞められず、大変な思いをしてきたのかもしれません。
いずれにしても、あくまで自分の人生に関することなので、他人の意見を間に受けすぎる必要はないと言えます。
転職や退職の自由は法律で守られています。
せっかく頑張って看護師免許を取ったのだから、無理に合わない病院で我慢せず、
自分に合う職場、働き方を選んでいきましょう。
看護師一年目で理想的な働き方を叶えるための方法
私の経験から、看護師一年目で理想的な働き方を叶えるための方法をお伝えします。
内部事情を教えてくれる転職サイトを使う
これからも看護師の仕事は続けていきたいけど、新人でも受け入れてくれるホワイト病院で働きたい!
という場合には、内部事情を教えてくれる転職サイトを使いましょう。
ハローワークに行ってみると分かりますが、看護師一年目は紹介してもらえる職場が限られ、紹介してもらえても中規模以上の急性期病院ばかりのケースが多いです。
これは当然のことで、新人看護師は基礎教育の途上にあるため、教育制度のしっかりしている病院しか受け入れてもらえないことが多いのです。
中には慢性期や回復期など、ゆったり働ける病院でも新人看護師を受け入れてくれる所もありますが、ハローワークや求人誌ではそのような内部事情まで把握することは困難です。
そこで、職場の内部事情を教えてくれる転職サイトを使えば、新人でも働きやすい病院を見つけることができるのです。
私はたくさんの転職サイトを使いましたが、詳しい内部事情を教えてくれ、勤務条件まで交渉してくれた「ナース専科」で理想の病院に転職することができました。
看護師一年目でのんびり働ける職場は限られるため、良心的な転職サイトを活用することをおすすめします。
ナース専科(旧ナース人材バンク)の評判や実際に使ってみた感想はこちらの記事で詳しく解説しているので、気になる方は参考にしてください。
慢性期や訪問看護に転職する
看護師一年目でゆったり働きつつもスキルは身に付けたいという場合には、慢性期や訪問看護がおすすめです。
慢性期はオペがなく状態が安定している患者さんが多いため、ルーティン業務が多く比較的ゆったり働けます。
しかし、患者さんの医療依存度は高く、採血やルートキープ、バルン交換、呼吸器管理などのスキルは磨けるため、ゆったり働きたい新人看護師には特におすすめです。
また、1人で行動できるのが魅力の訪問看護は需要が高まる一方で、地方でも一年目から採用するところが増えています。
大勢のスタッフと働くのが苦手な人や、1人で行動するのが好きな人、運転が苦痛じゃない人には最適な働き方といえます。
私は看護師一年目で慢性期病院に転職しました。
慢性期病院の仕事内容や1日の流れはこちらの記事で解説しています。
フリーランスを目指してみる
正社員という働き方に縛られず自由に働きたいという場合には、フリーランスという働き方を目指すこともおすすめです。
私は少ないながらも看護師としての臨床経験があったため、その経験と知識を活かしてライターとして働くことができました。
また、単発バイトや派遣などの仕事をしながらフリーランスとして活動している看護師もいるようです。
しかし、フリーランスになるには多少なりとも臨床経験が必要になります。
そのため、今後フリーランスを目指すなら、まずは働きやすい病院に転職してある程度経験を積む必要があるかと思います。
看護師がフリーランスになる方法はこちらの記事で解説しています。
【まとめ】看護師一年目でも理想の働き方を実現できる
看護師一年目で最初に就職した病院が合わなかったとしても、退職・転職することは甘えではありません。
むしろ、早い段階で自分の適性が分かって良かったと捉えて前向きに考えましょう。
一年目で転職し、その後フリーランスになった私もこれまで仕事に困ることはありませんでした。
あなたも、辛いのは今だけで、自分に合う環境が見つかれば思い出話に変わることでしょう。
せっかく看護師免許を取ったのですから、資格を活かして自分に合った職場で幸せに働いてくださいね。
新人看護師で辞めた人は幸せになれるのかはこちらの記事で解説しています。