初めまして。このブログを運営している看護師のMIOです。
私は看護師一目で就職したブラック病院を4ヶ月で退職し、転職しました。
看護師一年目の転職は、経験の少なさがネックにならないか、良い所に転職できるか不安もありました。
しかし、結果的にホワイト病院に転職することができ、働きやすい環境と最高の人間関係に恵まれました。
この記事では、私が看護師一年目で転職を決意し、ホワイト病院に転職するまでの体験を紹介します。
同じような境遇で悩む一人でも多くの看護師の皆さんの役に立てれば幸いです。
1.新卒でブラック病院に就職
私は社会人から看護師になり、急性期病院に就職しました。
もともと中卒だったため、看護学校を受験するために2年かけて大検(現:高等学校卒業程度認定試験)を取得。
その後一浪して公立の看護学校に入学しました。
憧れだった看護師になるための勉強は楽しく、看護学校の同期とも仲よく過ごし、あっという間の3年間を過ごしました。
そして国家試験に合格し、奨学金を借りていたがん専門急性期病院に入職。
1ヶ月間の研修期間を経て、病棟勤務が始まりました。
1-1.辛い病棟勤務の毎日
病棟勤務と同時に、辛い毎日が始まりました。
まず、私が勤務していた病院は敷地も施設もかなり大きく、駐車場から配属先の病棟まで、着替えを挟んで1時間弱かかりました。
しかし、情報収集の量が膨大で電子カルテの操作に不慣れだった私は、朝5時に起き、7時過ぎにはナースステーションに入る毎日を過ごしていました。
それだけでも大変でしたが、毎日数時間の残業は当たり前で、帰宅すると20〜21時過ぎ、食事を済ませて入浴し、寝るだけのような生活になっていました。
残業代は「今日は残業になりそうだな」という時点で事前申請する必要がありましたが、やむを得ない事情があった時も「あなたが仕事が遅いから残業代はつきません」と言われ、認められたことはありませんでした。
さらに、勤務先の業務は激務で、プリセプターに「仕事教えてる暇ないんで」と言われ手探りで仕事を行ったり、余命宣告されて憔悴している患者さんの訴えを聞いていると「そんなことしてる暇があるなら記録して!」とPHS越しに怒鳴られたり。
普通に歩いているだけですれ違った先輩から「ここの病院は忙しいから、今の3倍速くらいの速さで歩いてくれる?」と言われたこともありました。
多忙な業務に圧倒されて、誰もがイライラしていました。
患者さんにもその印象は伝わっているようで、みんな怯えたように看護師と接しているような印象でした。
「こんな仕事がしたかったんだろうか。」
私は、想像とは違う看護師の仕事に嫌気がさすようになっていきました。
1-2.出勤中の車の中で退職を決意
私は職場まで車通勤をしていましたが、仕事に嫌気がさしてからは毎日車内で時間を取り、精神統一してからでないと病院に入ることができなくなってしまいました。
その日もいつもと同じように車の中で心を整えていると、
「いっそのこと辞めてしまえばいいんじゃないか」
「生活のための仕事であるはずなのに、仕事のための生活になってしまっているなんて、おかしい」
「もっと私に合った病院があるはず」
と、初めて「転職」のワードが頭をよぎりました。
これまでは、看護師一年目で転職はできない、最低でも3年は働かないと転職してはいけない、と思い込んでいたのです。
しかし、このままでは生活もメンタルも崩壊する。
こんな辛い思いをするために、看護師になったんじゃない。
そう考えて、転職を決意しました。
2.看護師一年目の転職活動
実際のところ、転職を決意してからはもう勤務先に行くこともできなくなってしまい、病棟師長に「辞めます。もう心身ともに限界なので、勤務できません。」と伝えました。
もちろん引き止められ、
「そんなことはありえない、あなたがやっていることは病院に対する迷惑行為です。」
と言われました。
しかし、日常生活だけでなく心身共に悪影響が及んでいたため、どうしても辞めたいと貫き、なんとか退職させていただきました。
2-1.転職サイトに登録しホワイト病院に転職
病院を退職し、私は初めて転職サイトに登録しました。
そのときは何も分からなかったので、とりあえず「看護師 転職」と検索して表示される複数のサイトに登録しました。
どのサイトの担当者さんも丁寧に対応してくれましたが、看護師一年目で転職となると、「条件が限られる」と言われることもありました。
私の転職希望条件は、
・残業が少ない
・急性期以外の病院でも経験を積ませてもらえる
・勤務日以外に研修やカンファレンスに出席しなくていい
などでした。
結果、2サイトで条件に合うところが見つかりませんでしたが、1サイトでは条件がピッタリ合う病院を紹介してもらえました。
結果的に私はその病院に入職しましたが、実際に働いてみると条件が合うだけでなく、人間関係も給料も良く、最高に働きやすいホワイト病院だったのです。
情報収集は夜勤者からの申し送り+αで完結するようになっていて、早朝に出勤しなければならないこともありませんでした。
残業もなく、研修なども業務に響かない範囲で勤務時間内に行われていました。
さらに、ワークライフバランス重視型の病院で、子供の体調不良などがあれば快く休ませてくれるような体制が整っていました。
また、有休消化率は100%で、毎月1〜2日有給を取るよう言われていました。
業務が多忙な日は「みんなで協力しよう!」という感じで、病棟全体で一丸となって仕事を進めていました。
入職後は中の良い先輩後輩もでき、その後私の結婚式に出席してもらったり、退職後も定期的に会ってお茶をしたりするような人間関係に恵まれました。
あの時親身になって話を聞いてくれ、この病院を紹介してくれたエージェントには心から感謝しています。
3.看護師1年目でもホワイト病院に転職できる!
私は看護師1年目で就職した病院を、4ヶ月で退職しました。
周りからは
「早すぎる」
「1年目じゃいいところには転職できない」
と言われましたが、
結果的に最高の職場に恵まれ、4年間ストレスなく勤務し、経験を積むこともできました。
この経験から言えることは、
「看護師1年目でも、ホワイト病院に転職することはできる」
ということです。
世の中的には、「最低でも3年は勤続するべき」「看護師一年目で辞めるなんて根性が足りない」といった風潮もあるかもしれません。
でも、勤務先の病院がどうしても自分に合わないとか、生活に支障が出るくらい辛いというなら、全然転職したっていいと思います。
私は自分の経験から、人の目ではなく、自分の幸せを重視して勤務先を選択することで、結果的に良い仕事、良い看護ができると感じました。
新卒での転職を勧める訳ではありませんが、今とても辛い状況にある人がいるのなら、ご自身の幸せや自由のために転職を考えてみるのも良いかもしれません。