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お礼奉公中だけど、今の職場を辞めたくて悩んでます。
退職したら返済が始まるので、お金も心配です…。

私も看護師一年目で奨学金を借りていた職場を退職しました。
当時はそもそも転職できるのか、返済は大丈夫か悩んでいたけど、結果的に大丈夫でしたよ!
この記事では、お礼奉公中の退職や返済の負担を減らす方法について解説しますね!
この記事を読むとわかること
- 看護師はお礼奉公中に退職できるのか
- お礼奉公中の職場を辞めるとどうなるのか
- 奨学金返済の負担を減らして転職する方法(体験談)
奨学金返済中で退職や転職を考えているナースは、是非参考にしてください。

奨学金返済の負担を減らすには、
- 奨学金を肩代わりしてくれる病院
- 残りの奨学金を引き継げる病院
- 給与がアップする病院
に転職する方法があります。
ハローワークでは奨学金の肩代わり・引き継ぎができるかまで確認することができませんが、各病院の内部事情を教えてくれる転職サイトなら事前に確認することができます。
扱っている求人数が多く、職場の内部事情も詳しく教えてくれるナース専科 転職 なら、奨学金返済を手伝ってもらいながら楽しく働ける職場が見つかるかもしれませんよ。
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看護師のお礼奉公とは

看護師のお礼奉公とは、病院が看護学生を支援する制度の一つです。
奨学金を貸す代わりに、国家試験に合格後は病院が指定する一定の期間働くことをお礼奉公と呼びます。
お礼奉公は看護学生にとっても病院側にとってもウィンウィンであるように思えますが、憲法や労働基準法に反するのではないかとの声もあります。
お礼奉公中の看護師でも辞めることはできる

結論から言うと、看護師は奨学金返済中でも退職することができます。
労働基準法第137条によれば、
「有期雇用契約が1年以上の場合でも、契約初日から1年を超えれば労働者はいつでも退職することができる」1
とあります。
さらに、民法第628条によれば、
「雇用期間が定められていても、やむを得ない事情があれば直ちに契約を解除できる」2
とあります。
すなわち、お礼奉公中であっても、1年以上勤務している場合には退職できるということです。
さらに、やむを得ない事情がある場合には、すぐにでも退職することが可能です。

私は、仕事が原因で心身に不調を来していたため4ヶ月で退職させてもらいました。
奨学金の返済を残したまま安易に退職することはお勧めできませんが、心身に不調を認める場合などどうしても退職したい理由がある場合には1年を待たずに退職を検討することができるのです。
お礼奉公中の看護師が辞めるとどうなる?


でも、お礼奉公中の看護師が辞めるとどうなるのでしょうか…?

ほとんどの場合、奨学金の返済を求められます。
返済方法には、職場によって「分割返済」のケースと「一括返済」のケースがあるようです。
分割返済を求められるケース
お礼奉公中に退職した場合、残りの奨学金を分割で返済できることがあります。

私も、もともと奨学金を180万円借りていたのですが、退職後は月々5万円で分割返済をするよう言われました。
私の場合には、就職先から3年間毎月5万円の奨学金が振り込まれていたため、退職後は同じように月5万円の返済をしてきた感じです。
働いた月数の奨学金は免除されたため、勤務した4ヶ月分(20万円)を引いた160万円を返済しました。
一括返済を求められるケース
病院によっては、残りの奨学金を一括返済するよう求めるところもあるようです。
私のように大きな額が残っている場合には、かなりの痛手になりそうですね。
しかし、残りの奨学金が少なく、どうしても辞めたいという場合には、退職を考慮しても良いかもしれません。
いずれの場合にも、お礼奉公中の退職による返済方法は、奨学金の申し込み時に契約書等に記載されているはずです。
お礼奉公中に退職したいと考える場合には、退職届を出す前に契約書の内容を確認してみましょう。
お礼奉公中の看護師が辞めるためのステップ

お礼奉公中の看護師が辞めるステップ
- 契約内容の確認をする
- 転職先から内定をもらう
- 退職届を提出する
- 奨学金返済の方法を確認する
- 業務の引き継ぎ・退職
1.契約内容の確認をする
退職届を提出する前に、まずは就労先と奨学金の契約内容を確認しましょう。
看護師は働いた期間分奨学金が免除されることが多いですが、就労先によっても異なるため必ず確認するようにしましょう。
返済にあたっては、分割返済なのか、一括返済なのかも忘れずにチェックするようにしましょう。
2.転職先から内定をもらう
転職することを決めている場合には、退職届を提出する前に転職先から内定をもらっておくと安心です。
転職活動には時間を要することが多く、退職の手続きと同時に行うと何かと大変です。
余裕がある場合には、早めに転職活動を始めておいた方が良いでしょう。
3.退職届を提出する
退職することを決めており、就労先との奨学金の契約内容を確認したら、退職届を作成して提出しましょう。
看護師の場合、勤務先指定の退職届の書式が用意されていることがあるため、確認してみましょう。

また、勤務先によっては、退職希望日の3ヶ月前までに退職届を提出するよう指定することろもあります。
指定がない場合には、一般的に14日前までに退職の申し出をすれば雇用を終了できることになっています。
いずれの場合にも、トラブルを避けるためには早めに申し出た方が良いでしょう。
4.奨学金返済の方法を確認する
退職届が受理されたら、奨学金返済の方法を確認しましょう。
分割返済・一括返済なのか、返済方法はどのように行うべきかなどもれなく確認するようにしましょう。

5.業務の引き継ぎ・荷物の整理
退職日までは、業務の引き継ぎやロッカーの荷物整理などを行いましょう。
お世話になった人への挨拶やお礼なども済ませておくと良いでしょう。
お礼奉公中の看護師が辞めるのに奨学金返済が難しい時の対処法



そこで、ここではお礼奉公中の看護師が奨学金返済の負担を減らしながら転職する方法を3つ紹介します。
奨学金返済の負担を減らして転職する方法
- 奨学金返済を肩代わりしてくれる病院に転職する
- 残りの奨学金を引き継げる病院に転職する
- 給与アップを目指して転職する
1.奨学金返済を肩代わりしてくれる病院に転職する
奨学金返済の負担を減らすには、奨学金返済を肩代わりしてくれる病院に転職する方法があります。
看護の現場は人手不足であり、奨学金返済を肩代わりしてもスタッフが欲しいという病院もあります。
そのため、中には「奨学金立替制度」を設けているところもあるのです。
しかし、実際のところ奨学金立替制度を前面に押し出している病院は少なく、看護師個人がそのような病院を探すことは難しいといえます。
奨学金立替制度を設けている転職先を探すためには、病院の内部事情に詳しい転職サイトで相談してみると良いでしょう。
これまで多くの看護師の転職に携わっている転職サイトなら、奨学金立替制度を設ける病院についても周知しているケースがあります。
特に奨学金の一括返済を求められている場合には、転職サイトで相談することをおすすめします。
新人看護師におすすめの転職サイトはこちらの記事で紹介しているので、是非参考にしてください。
2.残りの奨学金を引き継げる病院に転職する
奨学金返済の負担を減らすには、残りの奨学金を引き継げる病院に転職する方法もあります。
これは主に公立病院などに勤務している場合が該当します。
市町村などの自治体から奨学金を借りている場合、同じ自治体の指定する病院であれば奨学金を引き継いでもらえるケースがあります。
奨学金の引き継ぎができるかどうかは、契約書の内容を確認したり、自治体に直接問い合わせたりしてみましょう。
3.給与アップを目指して転職する
希望の職場に奨学金返済を肩代わりしてくれる病院や残りの奨学金を引き継げる病院がない場合には、給与アップを目指して転職する方法もあります。
転職サイトで情報収集をしても、奨学金の返済を肩代わりしてくれる病院や、残りの奨学金を引き継げる病院が見つからないこともあるでしょう。
また、そのような病院があったとしても、希望条件と異なるケースもあるかもしれません。
そのような場合には、残された手段として給与アップを目指して転職する方法があります。
月々の返済額が5万円なら、月5万円以上給与が上がる職場をターゲットに転職活動すると良いでしょう。
お礼奉公中に転職して奨学金返済の負担を減らした体験談
私は、160万円の奨学金返済を抱えて転職活動を行いました。
仕事が原因で心身に不調が出ていたため、勤務先に相談し、退職の申し出から14日間は有給を使わせて頂くことにしました。
本来であれば前もって転職活動をしておくべきでしたが、体調面でも余裕がなく、有給消化中の14日間で転職活動を行いました。
たくさんの転職サイトを使い、奨学金を肩代わりしてくれる職場や残りの奨学金返済を引き継いでくれる職場を探してみたのですが、その中で働きたいと思える職場はありませんでした。
そこで担当者(キャリアパートナー)の方にアドバイスをもらい、希望条件はそのままに月々の返済額以上に給与が上がる職場を探してもらうことにしました。
その結果、年収96万円(月8万円)アップする職場で私の希望条件にぴったりの病院を探してもらうことができました。
一年目で転職した時は奨学金の返済に頭を悩ませていましたが、転職した結果、奨学金を難なく返済できただけでなく、自分に合った職場に転職できたことで楽しく働くことまで叶ったのです。
当時の私のように経験が浅い場合には、奨学金の返済も抱えての転職は難易度が高いかもしれません。
しかし、質の高い転職サイトを利用すれば、奨学金返済の負担を軽くできるだけでなく、理想の職場に転職できる可能性もあります。

私が一年目で年収96万円アップ・人間関係良好・残業なしのホワイト病院に転職した時に使ったのは「ナース専科 転職 」です。
ナース専科を使ってみた体験談や使った人の評判はこちらの記事で解説しています。
お礼奉公中の看護師が辞めることを引き止められたら?

お礼奉公中だと、辞めるのを引き止められそうで怖いです…。

お礼奉公中の看護師でも、自由に退職したり転職したりする権利があります。
ここでは、お礼奉公中に辞める際に引き止められた時の対処法を紹介します。
お礼奉公中に辞めることで違約金の支払いを命じるのは違反行為
お礼奉公中の看護師が辞める場合でも、職場が違約金などを支払うよう命じることは違反行為に当たります。
「労働基準法」には、「労働契約の不履行について違約金や賠償金を支払わせる契約をしてはならない」とあります3。
中には奨学金返済が残っている看護師が退職を申し出て違約金を支払うよう命じる職場もあるようですが、これは労働基準法違反に該当します。
お礼奉公中でも辞めることはできるので、安心してくださいね。
辞めさせてもらえない時は労働基準監督署に相談する
どうしても辞めさせてもらえない場合には、労働基準監督署に相談することも検討してみましょう。
労働基準監督署とは、労働者からの相談に応じたり、違反行為をしている事業者に指導したりする所です。
お礼奉公中に辞めさせてもらえない、違約金を支払うよう言われたなどの場合には、労働基準監督署に相談することを検討しても良いでしょう。
また、労働基準監督署に相談しようと思っていることを職場に伝えることで、職場が折り合いをつけてくれるケースもあるかもしれません。

いずれにしても、お礼奉公中であっても辞めることはできるので、安心してくださいね。
退職代行に依頼する
退職代行に依頼するのも一つの方法です。
退職代行は、法律に基づき、退職の申請から手続き、退職後の書類の受け渡しなどを全て利用者の代わりに行なってくれるサービスです。
決して違法なサービスではなく、あくまでも民法や労働基準法などの法律に則って退職をサポートしてくれます。
看護師の職場では「最低でも3年は勤務するべき」「3ヶ月前までに申請しなければ退職できない」など独自のルールも見受けられます。
しかし、法律上では、労働者はいつでも退職を申請することができ、それによって2週間で契約を解除できるほか、やむを得ない事情がある場合にはすぐにでも退職することが可能とされています。
退職代行では、このような法律の元で看護師が辞められるよう代わりに手続きを行なってくれます。
退職代行に依頼すると、全ての退職手続きを行なってもらえるだけでなく、即日退職でき、未払いの残業代の申請まで行なってもらえるのです。

私は退職を申し出ても引き止められて辞めさせてもらえなかったため、最終的に退職代行に依頼して辞めさせてもらいました。
依頼してすぐに退職でき、「一年目は残業代はもらえない」と言われて諦めていた残業代まで回収してもらえました。
奨学金があることで退職を引き止められている場合には、最終手段として退職代行に依頼することを考えても良いかもしれません。
お礼奉公中の看護師が辞める時によくある質問

ここでは、看護師のお礼奉公に関してよくある質問をまとめました!
退職を考える際の参考にしてください。
看護師のお礼奉公は違反ですか?
看護師のお礼奉公は複数の法律に抵触していると指摘されています。
看護師のお礼奉公に関する法律
・憲法第22条(職業選択の自由)
特定の病院への就業を強制する行為によって職業選択の自由に違反していると考えられる
・労働基準法第16条(賠償予定等の禁止)
違約金が定められていたり、返済額が大きく、新人看護師にとって退職を困難にさせていることから賠償予定等の禁止に違反していると考えられる
ほか
看護師のお礼奉公で裁判になるケースはありますか?
看護師のお礼奉公に関しては、これまでも裁判に発展している事例があるようです。
裁判になった事例としては、
- 奨学金を借りていた病院で不採用となり、実質的な返済を強いられた
- お礼奉公中に退職を申し出た際、返済義務の有無を争って裁判に発展した
などが報告されています。
先述した通り、看護師のお礼奉公は複数の法律に違反している側面もあるため、裁判では病院側の主張が退けられるケースもあるようです。
裁判に発展することを避けるためにも、退職時には就業規則をよく確認したり、不安がある場合には法律事務所が運営する退職代行に相談したりすることをおすすめします。
お礼奉公中の看護師でも返済の負担を減らして辞めることができる!【まとめ】

お礼奉公中の看護師でも、やむを得ない事情がある場合にはすぐにでも退職することが可能です。
仕事が原因で心身に不調を認める場合や日常生活にまで支障を来す場合には、奨学金返済中でも退職を考慮しても良いかもしれません。
しかし、高額な奨学金の返済を残して退職するのは心配ですよね。
奨学金の返済を残して退職する場合には、奨学金の返済を肩代わりしてくれる病院に転職したり、奨学金を返済しても経済的に問題ないような給与アップを目指して転職したりすることがおすすめです。
私はお礼奉公中の病院を看護師1年目で退職後、転職サイトを利用して転職し、160万円の奨学金を難なく返済できました。
お礼奉公中に退職したいと考えている看護師には、求人数の多い転職サイトを利用して奨学金返済の負担を減らして転職できる職場がないか探してみることをおすすめします。

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