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「看護師1年目の転職でクリニックってどうなんだろう……?」
と疑問に感じている方もいらっしゃるかもしれません。
病棟とは異なるクリニックの勤務形態や自由度などに興味があるものの、1年目でクリニックに転職した場合には、教育体制やスキルアップなどは問題ないか気になるところですよね。
そこでこの記事では、看護師1年目の転職活動で4箇所のクリニックの面接を受けた著者が、看護師1年目のクリニック転職について解説します。
看護師1年目でクリニックへの転職を検討している方は是非参考にしてください。
1.看護師1年目でもクリニックに転職できる
結論からいうと、看護師1年目でもクリニックに転職することは可能です。
参考
私は看護師1年目で転職しましたが、転職活動の際には4箇所のクリニックに応募し、全て合格しています。
しかし、転職活動の際は「臨床経験◯年以上」と指定するクリニックが多い印象を受けました。
そのため、
「未経験者OK」
「臨床経験が少なくても指導します」
とあえて掲載しているクリニックに応募しました。
2.クリニックが経験者を求める理由
クリニックの多くは臨床経験者を求めていますが、その理由についても気になるところですよね。
ここではクリニックが経験者を求める理由について解説します。
2-1.即戦力が求められるから
クリニックが経験者を求める理由は、日々の業務に即戦力が求められるためです。
クリニックには毎日多くの患者さんが受診し、採血や検査などさまざまな業務が行われます。
また、検診の時期になると受診する患者さんの数も増え、業務量も増大します。
しかし、クリニックは基本的に少人数体制で業務をこなしています。
そのため、自分の能力でアセスメントし、的確な判断で業務を行える看護師に働いて欲しいと考えているのです。
2-2.病院ほどの教育体制が整っていないから
クリニックが経験者を求める理由には、病院ほどの教育体制が整っていないことも挙げられます。
急性期病院に限らず、中規模以上の病院では「クリニカルラダー」など看護師がスキルを向上させることができるよう、教育体制が整っています。
1年目の看護師は基礎を身につけ、2〜3年目以降になると今度は新人看護師を教育する立場になるなど、段階的にキャリアを上げていけるような体制が整備されています。
しかし、少人数で業務を行い、即戦力が求められるクリニックでは、中規模以上の病院のような教育体制が整備されていないところがほとんどです。
そのため、新人看護師が入社してきても、丁寧に指導することができない所が多い傾向にあります。
就職した新人看護師が指導を受けられないことは、看護師としてのスキルが身につかないだけでなく、患者さん側にも迷惑を被ることにつながります。
そのため、クリニックの多くは既に新人教育を受け、ある程度経験のある看護師を必要としているのです。
3.看護師1年目でクリニックに転職するメリット・デメリット
「看護師1年目でクリニックに転職するとどんなメリット・デメリットがあるんだろう?」
というのも気になるところですよね。
ここでは1年目の看護師がクリニックに転職した際のメリット・デメリットを解説しましょう。
3-1.メリット:病院勤務より自由度が高くなる
看護師1年目でクリニックに転職するメリットは、病院勤務より自由度が高くなることです。
クリニックの多くは午前中の診療終了後、午後の診療開始まで2〜3時間ほど間隔が空くところが多く、スタッフの中抜けを許可しているところがあります。
そのため、午前中の診療が終わったら自宅に戻ったり、外出して用事を済ませたりすることができるケースもあります。
病棟勤務の休憩時間は概ね60分で、外出も許されていないことがほとんどです。
そのため、中抜けできるクリニックの働き方は魅力的に感じますよね。
さらに、クリニックでは祝日や年末年始、お盆の時期に長期休業を取るところが多い傾向にあります。
シフト制で家族や友人と休日が被らないことも多かった方にとっては、祝日や年末年始に休めるクリニックの働き方がメリットになることもあるでしょう。
3-2.デメリット:スキルが身につきにくい
看護師1年目でクリニックに転職すると、スキルが身につきにくいことがデメリットとして挙げられます。
新人を受け入れている病院では、看護師のスキルアップのため定期的に研修を行ったり病棟異動の辞令を出したりしています。
複数の診療科で勤務することで、幅広いスキルやアセスメント力が身につき、結果的に看護師としての成長につながることが考えられます。
しかし、クリニックでは標榜する診療科での業務しか行われないため、その診療科で身につける以上のスキルアップが見込めないケースもあります。
処置や検査の少ないクリニックでは、その分スキルが身に付かないことも考えられます。
基礎を身につける必要のある1年目の看護師にとっては、スキルアップが見込めないことは大きなマイナスになってしまう可能性もあります。
4.看護師1年目でクリニックに転職する際の注意点
メリットやデメリットを鑑みてもクリニックに転職したいと考える1年目の看護師もいることでしょう。
しかし、経験の浅い1年目の看護師がクリニックで働く上ではいくつか注意点があります。
ここでは看護師1年目でクリニックに転職する際の注意点を解説します。
注意ポイント
1.希望のクリニックで働けるとは限らない
2.退職理由を深く聞かれる可能性がある
3.キャリアが形成しにくい
4.同期と比較してスキルが劣る可能性がある
4-1.希望のクリニックで働けるとは限らない
看護師1年目で転職をし、クリニックに応募しても、希望のクリニックで働けるとは限りません。
お話ししたように、クリニックの多くは少人数体制で業務を行い、即戦力を必要とすることから1年目の看護師を受け入れていないところも多くあります。
そのため、希望するクリニックに応募しても受からない可能性もあるのです。
看護師1年目を採用するクリニックは少ないことを理解し、希望のクリニックで働けなくても前向きに捉えるようにしましょう。
4-2.退職理由を深く聞かれる可能性がある
看護師1年目で転職活動を行い、クリニックの面接を受けた場合には退職理由について深く聞かれる可能性があります。
クリニックの多くは忙しいため、やる気のある看護師を受け入れ、日々の業務に精を出してもらいたいと考えているところが多いでしょう。
しかし、1年目で早々に前職を退職した看護師に対しては、
「この人にはやる気があるのか」
「うちに来て長く働いてくれるだろうか」
と疑問に感じ、退職理由を深く聞こうとする可能性があります。
そのため、面接では退職理由を正直に伝えるとともに、やる気があることやどんな働き方がしたいかを述べることも重要です。
4-3.キャリアが形成しにくい
看護師1年目でクリニックに転職した場合には、キャリアが形成しにくいケースもあります。
看護師を1年目で退職したことに加え、教育制度の整った病院ではなくクリニックに転職したとなると、
今後専門的な病院への転職を希望した際にキャリアがないとみなされ、採用されない可能性があります。
また、看護に関する何らかの資格を取得したいと考えたときにも、病棟での臨床経験が必要とされる場合には、資格を受験することができないケースもあります。
そのため、今後看護師としてキャリアアップを目指したいという場合には、看護師1年目のクリニックへの転職は慎重に考えたほうが良いでしょう。
4-4.同期と比較してスキルが劣る可能性がある
看護師1年目でクリニックに転職した場合には、同期と比較してスキルが劣ってしまう可能性があることにも注意が必要です。
一般的に、新卒の看護師は教育制度の整った病院や施設に就職することが多いでしょう。
そのため、新卒で就職した病院で勤続した場合には、日々の業務を通してプリセプターから教育を受けたり、
さまざまな研究に参加したりして、着々とスキルを身につけられる可能性が高いといえます。
しかし、看護師1年目でクリニックに転職した場合には、そのような教育制度が受けられず、高いスキルアップが見込めない可能性があります。
転職するクリニックによっては、同期と比較してできる技術に大きな差が生まれてしまうというケースも想定されるでしょう。
5.スキルやキャリアのためにはクリニックに転職しない方が良い?
ここまで読んでくださった方の中には
「やっぱり、看護師1年目でクリニックに転職しない方が良いのかな?」
と不安に感じた方もいらっしゃるかもしれませんね。
看護師になったからとはいえ、必ずしも
「高いスキルを身につけなければならない」
「最低でも3年以上働かなければならない」
ということはありません。
退職や転職は労働者の権利(出典①)であり、スキルよりも心身の健康や自由を尊重したいという人もいるでしょう。
また、規模にこだわらず、働きたいクリニックがあったり、クリニックの勤務形態に魅力を感じたりする方もいらっしゃることでしょう。
スキルやキャリアよりもライフワークバランスを重視して働きたいという人や、地域に密着した働き方がしたいという人は、
1年目でもクリニックに転職しても問題ないと考えられます。
また、クリニックでも、新人を受け入れているところや、教育体制を整えているところもあります。
そのため、看護師1年目でもクリニックで働けないことはありません。
ただし、クリニックの多くでは新卒を積極的に受け入れている病院ほどの教育制度は整備されていないため、
基礎的な技術やアセスメント力は自分で身につける必要があります。
看護師1年目でクリニックへの転職を希望する場合には、率先して研修に参加したり勉強したりして必要な技術やアセスメント力を磨きましょう。
出典①:日本国憲法第22条 「e-GOV法令検索 日本国憲法」
6.看護師1年目でクリニックに転職する際のポイント
看護師1年目でクリニックに転職する際は、いくつかポイントがあります。
ここでは看護師1年目でクリニックに転職する際のポイントを3つ解説しましょう。
ポイント
1.求人数の多い転職サイトを使って転職活動する
2.クリニックでどんな働き方がしたいかを明確にする
3.技術やスキルは率先して習得する
6-1.求人数の多い転職サイトを使って転職活動する
看護師1年目でクリニックへの転職を希望する際は、求人数の多い転職サイトを使って転職活動することをおすすめします。
これは、ハローワークやナースセンターなどの求人情報には看護師1年目で受けられるクリニックの求人が少ないためです。
一般的に、1年目の看護師は基礎を身につける段階にあるため、紹介される求人の多くは教育制度を整備した中規模以上の病院等が多い傾向にあります。
実際に、私も看護師1年目でハローワークで転職活動した際は、紹介できる職場は教育体制の整っている急性期病院しかないと言われてしまいました。
しかし、求人数の多い転職サイトなら、看護師1年目でも受け入れてくれるクリニックを扱っている可能性が高いです。
私は数多くの転職サイトを利用しましたが、求人数が多く、実績の豊富な転職サイトでクリニックの求人を紹介してもらえました!
看護師1年目はクリニックに転職しにくい傾向にあることからも、転職活動するなら多くの求人情報を扱う実績の豊富な転職サイトを利用しましょう。
6-2.看護師1年目でクリニックに転職した看護師におすすめの転職サイト
看護師1年目でクリニックに転職したい看護師におすすめの転職サイトは「レバウェル看護(旧看護のお仕事)」です。
レバウェル看護
レバウェル看護は、これまでに40万人以上の看護師が使った顧客満足度1位の転職サイトです。
有能なキャリアコンサルタントが職場の内部事情を教えてくれたり、勤務条件を交渉してくれたりするのが嬉しいポイント。
10万件以上もの求人を扱っているため、看護師1年目でも受け入れてくれるクリニックを見つけられる可能性が高いです◎
良い条件のクリニックはすぐに求人枠が埋まってしまう可能性があるため、早めに登録して希望条件を伝えるのがおすすめ。
レバウェル看護なら、あなたも理想のクリニックに転職して自由な働き方ができるかもしれませんよ。
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6-2.クリニックでどんな働き方がしたいかを明確にする
看護師1年目でクリニックに転職する際は、そのクリニックでどんな働き方がしたかいを明確にすることが重要です。
面接の際は、新卒で就職した病院を辞め、なぜそのクリニックに転職したいかを深く聞かれる可能性があります。
面接官に納得してもらうだけでなく、今後クリニックで働く上で患者さんに適切な看護ができるよう、
そのクリニックでどんな働き方がしたいかをイメージし、足りない部分を補う努力をする必要があります。
例えば、往診や訪問診療を行うクリニックに転職する場合には、
「地域に密着した看護を学びたい」
と働き方を明確にし、面接では、
「短い期間でしたが、病棟勤務を通して、退院後の患者さんの生活に寄り添った看護がしたいと思いました」
などと、これまでの勤務経験からそのクリニックでの働き方をポジティブに繋ぎ合わせられると良いでしょう。
さらに、内定をもらったら、そのクリニックでの業務に必要な知識や技術を率先して勉強するようにしましょう。
6-3.技術やスキルは自ら率先して習得する
看護師1年目でクリニックに転職する場合には、技術やスキルは自ら率先して習得する必要があります。
先ほどもお話しした通り、クリニックでは必ずしも丁寧に指導してもらえるわけではありません。
また、新人教育を熱心に行う病院のように無料で研修に参加させてもらえたり段階的に技術を習得できるようフォローしてもらえるとも限りません。
そのため、クリニックに転職してただただ業務を行うだけでは、技術やスキルが身に付かない可能性があります。
看護師としてスキルや技術が身に付かないことは、今後の転職の際に不利になるだけでなく、患者さんにとっても不利益に繋がることが考えられます。
クリニックに転職後は、率先して勉強したり研修に参加したりして、必要な知識や技術について学ぶ姿勢を大切にしましょう。
7.【体験談】看護師1年目でクリニックの面接を受けた私の感想と転職先
私は新卒でがん専門急性期病院に就職し、4ヶ月で退職しました。
理由は、情報収集の量が膨大で朝7時からナースステーションに入らないと間に合わず、帰宅も20時を超えることが多かったため、プライベートの時間が取りにくかったためです。
休日も病棟会や研修に参加する必要があったため、結婚したばかりの夫とはすれ違いの生活になりました。
就職先では奨学金を借りていたため契約期間は働くつもりでいましたが、寝不足やストレスで心身にまで悪影響が及び、やむなく退職することを決意しました。
退職後はプライベートの時間を確保できる病院で働きたく、転職活動を始め、4箇所のクリニックの面接を受けました。
全て転職サイトのコンサルタントに紹介してもらい、興味のあった外科・内科・小児科・皮膚科の面接を受けることができました。
臨床経験の少なさがネックだったため、コンサルタントの方は履歴書の書き方や面接対策も丁寧に行なってくださいました。
面接の結果、いずれのクリニックも経験が少ない私を歓迎してくれるとのことでしたが、結局全てお断りをし、慢性期療養型の病院に転職しています。
その理由は、
- クリニックは夜勤がないため給与が少ない
- 限られた処置しか行わないため技術面の習得が心配だった
- 今後のキャリアを考え、中規模以上の病院に勤務したいと思った
の3点です。
面接を受けた結果やクリニック見学などの結果、身勝手で申し訳ないものの、給与面や技術面、今後のキャリアを危惧してお断りさせていただきました。
そこで、再度コンサルタントに転職先について相談したところ、
ワークライフバランス重視型の慢性期療養型病院を紹介してもらいました。
その病院では、人工呼吸器管理など医療依存度の高い患者さんが多く入院しており、処置が多いことから急性期病院に則した技術が学べるだろうとのことでした。
また、残業や時間外研修はなく、情報収集のために早くから出勤する必要もないためプライベートの時間を確保しやすいのでは、と教えていただきました。
さらに、転職前の病院と比べて月収が8万円上がるとのことでした。
結果、その病院に転職することができ、技術面も問題なく身につけることができました。
さらに、人間関係も良く、朝はゆっくり出勤して定時ぴったりに帰宅するという生活も叶いました。
転職する前はクリニックでなければプライベートの時間を重視した働き方はできないと思い込んでいましたが、転職サイトを利用したことで
人間関係、技術面、給与面、プライベートの時間の充実全てを兼ね揃えた病院に転職することができました。
看護師1年目は転職経験もなく、どこに応募したら良いのか、どんな病院で働いたら良いのかもわからないという方もいらっしゃるでしょう。
私も転職活動の際は遠回りをしてしまったものの、転職サイトのコンサルタントのおかげで理想の転職先を見つけることができました。
看護師1年目でどこに転職したら良いかわからないという方は、まずは転職サイトで相談してみることをおすすめします。
看護師1年目でクリニックに転職したいなら求人数の多い転職サイトを利用しよう〜まとめ〜
看護師1年目はスキルを身につける段階にあることから、転職活動をしてもクリニックを紹介してもらえる可能性は低いでしょう。
実際に、私もハローワークや数多くの転職サイトでは「紹介できるクリニックはない」と言われてしまいました。
しかし、求人数が多く実績が豊富な転職サイトでは、好条件のクリニックを4箇所も紹介してもらうことができました。
私がおすすめする「レバウェル看護(旧看護のお仕事)」は40万人以上の看護師が使った顧客満足度No.1の実績があり、扱っている求人数も多いため看護師1年目でもクリニックの求人を紹介してもらえる可能性が高いです!
ただし、好条件のクリニックは人気が高く、すぐに枠が埋まってしまうことが想定されるため、早めに登録して希望条件を伝えるのがマスト。
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