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「大勢の人と働くと疲れる」
「忙しく走り回るような働き方は私には向いてない」
このようにお悩みのHSP看護師さんもいるかもしれません。
私もHSPですが、新卒の時は自分の特性に合わない急性期に就職してしまい、かなり辛い思いをしていました。
しかし、転職後は朝の残業や時間外研修などもなくゆったり働ける病院に転職してやっと楽に働けるようになりました。
この記事では、HSP看護師さんに向け、そんな私の転職体験談を紹介します。
そもそもHSPとは
そもそもHSPとはどんなものなのかご存知でしょうか。
ここでは、HSPとは何か、HSPの人に見られる4つの特徴について解説します。
HSPは感受性が高く敏感な特性を持つ人のこと
HSPとは、生まれつき感受性が高く、さまざまなことに敏感に反応する特性を持つ人を指します。
刺激や他人の感情・発言などに敏感に反応してしまうため、生きづらさを感じている人もいるかもしれません。
しかし、感受性が豊で人の痛みや動物の気持ちを受け取りやすいため、「癒し」の力があるとも言われています。
HSPの特性は看護師として辛さを感じやすいかもしれませんが、患者さんを癒すという他の人にないパワーを秘めているのかもしれませんね。
HSPの人に見られる4つの特徴
HSPの人は、以下の全ての項目に該当すると言われています。
HSP4つの特徴(DOES) | 例 |
Depth of processing:深く考えて深く処理する | 「さっきは〇〇にああやって言ってしまったけど、言いすぎたかな…」
「あんなミスをしてクビになったらどうしよう…」 |
Overstimulation:刺激を過剰に受けやすい | ・化学繊維の白衣を着ていると気持ちが悪い
・排液の匂いで気分が悪くなる ・処置室の照明を見るとフラフラする |
Empathy and emotional responsiveness:共感力が高い | ・誰かが怒られていると自分も怒られているような気分になる
・亡くなった患者さんやご家族のことを何日も考えてしまう |
Sensitivity to subtleties:小さな刺激にも気づきやすい | ・スタッフの機嫌が悪いことがわかる
・患者さんの表情の変化が気になる |
右側の例はあくまで例えですが、この4つの特性全てに当てはまるとHSPの可能性が高いと言われています。
診断は受けていないけど生きづらさを感じており、4つの特性に当てはまる場合にはHSPなのかもしれませんね。
HSPは看護師として優秀だけど働き方によっては疲弊する
HSPの看護師は共感力が高く些細な変化にも気づきやすいため、患者さんを看護する上で非常に優秀であると言えます。
しかしその一方で、大勢の人と働いたり忙しく仕事すると疲弊してしまうことも多いでしょう。
HSPの人は人の気分や変化にも敏感であるため、毎日いろんな刺激を受けて疲れ切ってしまうのです。
そのため、HSPの人が無理なく働くためには、自分の特性に合った環境を選ぶことが重要と言えます。
HSP看護師の長所と短所
HSPの特性を見ると、病院で働くのは大変そうと感じるかもしれませんが、看護師として有利な長所もたくさんあります。
HSP看護師の長所
- 危険察知能力が高く慎重に行動できる
- 患者さんの些細な変化に気づきやすい
- 多職種間でのコミュニケーションを円滑にできる
- 患者さんと信頼関係を築きやすい
その一方で、HSPの特性からやはり働きにくさも生じる可能性があります。
HSP看護師の短所
- 一日仕事するとぐったりしてしまう
- 夜勤後に体調を崩す
- 些細なことを重く受け取ってしまう
- スタッフとの人間関係に疲弊してしまう
患者さんには癒しを与えられる一方で、自分はクタクタになってしまっている人もいるかもしれませんね。
HSPで看護師の私が転職して楽になった体験談
私は子供の頃からHSP気質を自覚していたのですが、成人してからさまざまな経験を通して看護師になりたいと思うようになりました。
特に終末期の患者さんをサポートしたいと考えていたため、がん治療専門の急性期病院に就職。
患者さんとのコミュニケーションや業務自体は好きだったものの、忙しく走り回るような働き方や意地悪な先輩、手当のつかないサービス残業で心身ともに疲弊してしまいました。
結果的に体調にまで支障が出たため、一年目の4ヶ月という短い期間ですが退職し転職活動を始めました。
最初の職場で自分には急性期病院での働き方が合わないことがわかっており、残業もなくプライベートの時間も大切にできる職場に転職したいと考えていました。
また、できれば少数精鋭の病院で優しい先輩に指導してもらいたい…。
しかし、ハローワークでは希望条件に合う病院を全く紹介してもらえなかったため、転職サイトを利用して職場を探すことにしました。
「ゆったり働きつつもスキルはしっかり身につけ、人間関係のいい職場に転職したい。」
一年目の中途でわがままな希望条件でしたが、転職サイトの担当者にそのまま伝え、結果的に希望条件を大きく上回る病院を紹介してもらえたのです。
その病院はルーティン業務が主体の慢性期病院で、医療依存度の高い患者さんが多いためゆったり働きつつもスキルはしっかり磨けるだろうとのことでした。
また、ワークライフバランスを重視している病院で、残業なし、時間外研修もなし、有休消化率100%、体調不良等の急な休みもOKとのことでした。
さらに、担当者からの事前情報によれば「事務長さんも看護部長さんも人柄が良く、定年以外の退職者がほとんど出ない病院なので、人間関係もいい可能性があります。」とのこと。
実際、その通り優しい先輩に恵まれ楽しく働けるようになりました。
急性期病院で悩んでいた「朝残業」は一切なく、情報収集が夜勤者からの申し送りのみで完結するようになっていたため、毎朝ゆっくり出勤できるようになりました。

休憩場所も自由だったため、毎日車の中で休んでいました。
休憩中に一人で食べたいものを食べ、大好きなyoutubu動画を見ながらゴロゴロできたのが幸せでした!
午後になると業務が落ち着いて暇な時間があるのですが、その時間は各自好きな雑務をしていいことになっていました。
私はよく患者さんの気切用のYガーゼを黙々と作る作業をしていたのですが、心が落ち着くありがたい時間でした。
新卒は急性期で働くのがセオリーと言われていますが、私のように急性期での働き方が合わない人もいます。
そのような場合には、無理に合わない環境で頑張らず、自分に合う職場に転職してみてもいいかもしれません。
HSPの看護師が転職を考えるときにすべきこと
HSPの看護師が転職を考える場合には、自分に合った職場を選べるよう自己分析や希望条件の洗い出しをしてみることをおすすめします。
自分の長所・短所を書き出す
まずは自分の長所や短所を紙に書き出してみましょう。
今の職場で働いて感じたことを振り返ってみると良いでしょう。
こうすることで、自分に向いている職場と向いていない職場が明確になりやすくなります。

「暇な時間が苦痛に感じる」という人は、私と逆で忙しい職場の方が向いているかもしれないですよね。
希望条件を洗い出す
希望条件を洗い出すことも重要です。
例えば、私の場合には、
- 忙しくない職場で働きたい
- ゆったり働きつつスキルはしっかり身につけたい
- 人間関係の良いところがいい
- 残業や時間外研修がないところがいい
etc…などと書いていました。
こうしておくことで転職先を探す際にキャリアアドバイザーなどに伝え忘れることがなく、より自分に合った職場を見つけやすくなるでしょう。
求人数の多い転職サイトを活用する
求人数の多い転職サイトを活用することもおすすめです。
転職サイトはハローワークや求人サイトと比較して求人数が多いため、その分条件に合う職場が見つかりやすいです。
転職サイトの中でも求人数の大小はあるため、できるだけ求人数の多いところを選ぶことでさらに条件に合う職場が見つかりやすくなるでしょう。
求人数の多いおすすめの転職サイト
1.ナース専科
公開求人数:20万件以上
(厚生労働省認可・累計利用者数100万人以上・オリコン顧客満足度3年連続一位)
2.レバウェル看護
公開求人数:15万件以上
(累計利用者数40万人以上・オリコン顧客満足度一位獲得実績あり)
▶︎レバウェル看護
プロに相談しながら転職活動する
プロにサポートしてもらいながら転職活動することもHSP看護師におすすめです。
転職サイトのキャリアアドバイザーはこれまでに多数の看護師の転職に携わっている「転職活動のプロ」。
HSP気質で転職活動中に前に進めなくなってしまった場合やどの職場を選べばいいかわからなくなってしまった場合にも、的確なアドバイスをくれるでしょう。

私は転職活動時「やっぱりここはやめておきます…」「どこがいいかわからなくなってしまいました…」とモジモジ具合がやばかったのですが(笑)、優しいキャリアアドバイザーのサポートが心の支えになりました。
HSP看護師の転職におすすめの職場4選
ここでは、HSP看護師の転職先おすすめ4選を紹介します。
慢性期病院
HSPの看護師には、ルーティン業務の多い慢性期病院がおすすめです。
実際、HSP気質の私も慢性期病院に転職したことで働きやすくなり、体調や精神面も安定しました。
慢性期病院では一般的にオペがないので、急性期と比較してバタバタと忙しく業務をこなすことは少なく、状態の安定している患者さんとじっくり向き合えるケースが多いでしょう。
私が一年目で慢性期に転職した体験談や慢性期病院での働き方についてはこちらの記事で紹介しています。
訪問看護
大勢の人と関わることが少ない訪問看護もHSP看護師におすすめです。
昨今では在宅医療のニーズが高まり、訪問看護の需要も高まっています。
最近では一年目から訪問看護師として教育する事業所も増えており、新人看護師でも訪問看護師を目指すことが可能です。
就職したばかりの頃は先輩が同行するため緊張する場面もあるかもしれませんが、それを終えると一人で患者さんの居宅に出向くことができ、一人で業務をこなすことができます。
中には直行直帰OKのところやお昼休憩場所を自由としているところもあるため、人といると疲れてしまう看護師にとって精神的に楽な働き方と言えるでしょう。
施設
状態の安定している利用者さんの多い施設もおすすめです。
施設には基本的に医療依存度の高い利用者さんは少なく、イレギュラーな業務も少ない傾向にあります。
中には暇すぎるという看護師もいるため、忙しく働きたくない看護師に向いているかもしれません。
派遣
派遣という働き方もHSP看護師におすすめです。
派遣看護師は基本的に期間限定で勤務の契約をするため、「ここは合わないな」と思ったら次の契約を更新せず他の職場を選ぶこともできます。
「どの職場が自分に合っているか確かめたい」という場合には、派遣として働いてもいいかもしれません。
HSP看護師の転職でよくある質問
ここでは、HSP看護師の転職に関してよくある質問をまとめました。
転職を考えている際は参考にしてくださいね。
HSPの看護師は精神科に向いていますか?
HSP看護師は共感力が高いため精神疾患を抱える患者さんの看護に向いているかもしれませんが、必ずしも精神科での働き方が合うとは限りません。
例えば、共感力が高いあまり自分まで辛い気持ちになってしまったり、精神疾患を抱える患者さんと接するのがしんどくなったりする可能性もあります。

私もそのタイプなので、精神科は選びませんでした。
自分が精神科に向いているかどうかは、自分の得意なことや苦手なこと、どんな場面で辛さを感じるのかなどを自己分析し、じっくり検討してみることをおすすめします。
HSP看護師が急性期で働くのはどうですか?
私の経験からも、HSP看護師が急性期で働くことはつらくなってしまうケースもあると感じています。
私は性格的に忙しいと必要以上に疲弊してしまったり、いくつものことを同時にこなすと能力が発揮しにくかったりする側面があります。
そのため、急性期よりも慢性期や施設の方が向いていると感じています。
しかし、HSPにもさまざまなタイプがあり、中には「私は忙しい職場の方が向いている」という人もいるでしょう。
自分がどの病院だったら働きやすいのかは、やはり自分のことをよく理解した上で考えることが効果的と言えます。
私が一年目で急性期から転職した体験談はこちらの記事で紹介しています。
看護師が1番しんどい科は?
看護師が1番しんどい科は、ICUや救命救急、循環器外科、脳神経外科などと言われています。
どんな診療科目でも自分に合っていなければしんどく感じるかもしれませんが、上記の診療科目は重症化つ緊急性の高い患者さんも多いため、しんどいと感じる看護師も多いようです。
HSPの看護師は観察力が高く患者さんの変化に気付きやすいため、中には適職だという人もいるでしょう。
しかし、私のように余裕を持って働きたいという人や、一人の患者さんとじっくり向き合いたいという人は、ICUや救命救急、循環器外科、脳神経外科は選ばない方がいいかもしれません。
感受性が高い看護師はどんな働き方をするのがいいですか?
感受性が高い看護師は、ゆったり働ける環境で柔軟な働き方ができるのが理想です。
特に、忙しい急性期病院で働くと疲れてしまうという場合には、患者さんとじっくり向き合える慢性期病院や訪問看護などが向いているケースがあります。
また、職場環境を変えるだけでなく、派遣やパートという働き方を選択することでより気楽に働けることもあるでしょう。
出勤日だけでなく、休日にゆっくり過ごせるような環境に整えることも大切です。
HSPの看護師が転職する場合には自分の特性に合ったところへ【まとめ】
HSPの看護師が転職する場合には、自分の特性に合ったところを選び、無理のない働き方を選ぶことが重要です。
HSP気質の私は新卒で急性期病院に就職し、自分の特性に合わない職場で無理をし心身ともに疲弊していました。
しかし、自分の長所や短所、どんな職場で働きたいかを書き出し、転職活動した結果、自分にぴったりの職場で楽に働けるようになりました。
HSPにもさまざまなタイプがあり、どんな職場が合っているかは人によってこれぞれでしょう。
自分に合った職場を探すには、じっくりと自己分析をしたり、転職活動のプロ(キャリアアドバイザー)に相談したりすることがおすすめです。

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